Tom Newman

  イギリスのエンジニア/ミュージシャン/プロデューサー「Tom Newman」。60 年代から活躍。マイク・オールドフィールドのエンジニアとして一時代を築く。

 Faerie Symphony
 no image
Tom Newman many instruments
John Field flutes, bagpipes
Pete Gibson bass, trombone, brass, drums, gong
Tom Nordon pizzicato guitar on 7, guitar on 12
Debbie Hall violin on 7
Jon Collins violin on 7
Tina Jones voice on 7
 
 
 
 
 

  77 年発表の第二作「Faerie Symphony」。 内容は、アコースティックなサウンドにエレクトリックな効果を交えた幻想的、いや異世界的なフォーク・インストゥルメンタル。 アコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、ベース、鍵盤打楽器、管弦楽器、パーカッションなど数多くの楽器を、過剰過ぎずシンプル過ぎず絶妙の音配置で組み合わせて音響効果も盛り込んだ力作である。 パイプや弦楽器などのサウンドや旋律、和声にはケルティックな味わいがにじみ出ており、それが牧歌調を超えた幽玄で神秘的な印象を強めている。 本作の作風は、JADE WARRIORJULY 時代のニューマンの同僚であり、ジョン・フィールドは本作にも参加)、マイク・オールドフィールド(彼の超有名な作品はニューマンが手がけたので、影響の順序としては逆)、アンソニー・フィリップスをブレンドして、さらに少し神秘の森の奥へと歩を進めたものともいえる。 上記のメイン・ミュージシャン以外にも、ドラムス、ブラス、弦楽器など多くの奏者が参加している。 秩序を揺るがすような効果をもたらす音も盛り込まれており、別世界の理を強調するとともに逆に調和の取れた世界の美しさを際立たせている。
  時が経つのを忘れてかまわない幻想世界らしく、柔らかな風とともにまどろむような序盤、素朴なコーラスによってドラマが動き、主張と呼応が始まる中盤、後半はケルト色を前面に出してマジカルで美しい「The Spell Breaks」から力強い舞踊「Dance Of Daoine Sidhe」(マイク・オールドフィールドそのものなエレキギターに注目!)へと進む。 テーマはさまざまな楽器で幾度も変奏される。 「Aillen Mac Midna」ではメロトロンに酷似したジョン・フィールドのフルートとテープ処理によるドラムスの音響に驚かされる。 そして、奔放な器楽が強烈な「The Unseelie Court」でのマニアックでカタストロフィックなクライマックスを経て、メロトロン・フルートがたなびく「The Woods Of ...」へと回帰。 このエンディングは感動的だ。
  オリジナル LP は、妖精の描かれた美しいイラストを二種類楽しめるリバーシブル・ジャケットだと思います。

  「The Woods Of
  「Fordin Searchrain
  「Bean Si (Banshee)
  「Little Voices Of Tarans
  「The Fluter
  「The Seelie Court
  「The Spell Breaks
  「The Fairy Song
  「Dance Of Daoine Sidhe
  「Memories Of Culchulainn
  「Aillen Mac Midna
  「The Unseelie Court
  「The Woods Of...
  
(TXS 123 / UICY-9034)


  close