Alain Eckert

  フランスのジャズ・ギタリスト「Alain Eckert」。1956 年生まれ。70 年代後半に ART ZOYD で活動した。

 Alain Eckert Quartet
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Patricia Dallio piano
Alain Eckert guitars
Serge Bringolf soprano sax, drums
Alain Lecointe bass

  81 年発表のアルバム「Alain Eckert Quartet」。 内容は、ART ZOYD の鍵盤奏者パトリシア・ダリオ、STRAVE のドラマー、セルジュ・ブランゴルフ、NADAVATI のベーシスト、アラン・レコワンテらをメンバーに迎えたカルテットによる、強圧的な反復とパーカッシヴなビート感を強調したチェンバー系ジャズロック。 楽曲は複雑にして創意と想像力に富み、プレイヤーの高い技量とアンサンブルの巧みさの上に構築されている。 厳格で険しい表情と奇妙な歪み、ナンセンスを行き交う中の基調となるトーンに近現代クラシック風のアコースティックで夢想的な響きがあり、いかにも欧州然とした佇まいの音といえそうだ。 エッカルのプレイはジャズを基本に其処だけにとどまらない広がりを見せる。 アコースティック・ギターのプレイには近現代クラシックの影響が明らかにある。 いわゆるギター・プレイの他に効果音響装置的な使い方もある。 妖しく蠢き気を見ては高音部に突き抜けるベースや執拗な反復、サスペンスフルなのにどこか脱力したような独特の逸脱調など MAGMA 風の音作りもあり。
  プロデュースはアラン・エッカルとエリック・ファエス。現行 CD は 30 分を越えるボーナストラック付。

  「First」(6:43)
  「Valse Et Suite」(4:14)
  「Bonjour Jackyt」 (2:20)物憂げながらも超絶なアコースティック・ギター・ソロ作品。
  「Promenade Des Anglais (Dedie A J. Thollot)」(3:38)
  「La Danse Des Abouts」(9:37)ピアノの弦をかき鳴らす音が聞こえる。エネルギーを感じさせる傑作。ギターもいい。
  「Duo」(7:12)アコースティック・ギターとピアノのデュオ。ドビュッシーやサティの感性に近い。
  「Galere A Venise (Pour Univers Zero)」(3:33)
  「Dense」(12:54)CD ボーナストラック。
  「A L'Ouest」(19:07)CD ボーナストラック。
  
(AM 011 LP / Soleil Mutant 40)


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