フランスのアーティスト「Albert Marcoeur」。1947 年生まれ。74 年デビュー。 作品は十一枚。 珍妙奇天烈な楽曲と演奏をよくする。
Patrice Tison | guitar, bass, charango, organ, percussion |
Robert Lafont | tromborne |
Albert Marcoeur | drums, flute, percussion, voice, alto & soprano sax, bass clarinet, woodwind |
Claude Marcoeur | percussion |
Pascal Arroyo | percussion |
Maurice Tasserie | voice |
Michel Roy | voice |
74 年発表のアルバム「Albert Marcoeur」。
内容は、複雑なリズムと管楽器の多用が特徴の前衛音楽。
擬音や変な声をふんだんに散りばめた素っ頓狂でユーモアあふれる演奏が、高速で渦を巻くように目まぐるしく繰り広げられる。
下品でバカっぽくおもちゃの楽隊のような音なので、良質なギャグ・マンガと同じく大人と子どもが一緒に楽しめる。
ごくたまにちらっと大人の顔を見せることもあって、その時のナイフを突きつけられたようなヒヤリとする感じもいい。
5 曲目序盤の管楽器アンサンブルからの展開などはためらいなく ReR 系といえる。
7 曲目の冒頭もチェンバー・ミュージック風の緊張感や迫力がある。
演奏はデタラメなようでいてそうではなく、宝玉のような音を緻密に計算して編み上げている。
マルクール氏の管楽器は実にいい音だ。
ナンセンスな感じはフランス語のせいもあって GONG にも似る。
キxガイっぽさは打楽器が担う、というセオリーはここでも正しいことが分かる。
トンカチで指を叩くヤツ大好きです。
GENTLE GIANT、GODLEY & CREME、フランク・ザッパのファンにお薦め。
30 分ちょいだがオナカいっぱいになります。
作詞、作曲、アレンジはマルクール氏。
「C'est Raté, C'est Raté」(3:59)
「Simone」(4:09)
「Tu Tapes Trop Fort」(3:36)フランスのモンティ・パイソン的なバカ曲の佳作。
「Appalderie」(4:29)
「Que Le Temps Est Long」(5:40)
「Mon Père Avait Un P'tit Champ D'Pommes」(2:00)
「Qu'est Ce Que Tu As?」(7:43)小気味のいいトルクの感じられる傑作。
(N40 546 / M1/1974)