スウェーデンのプログレッシヴ・ロック・グループ「KEBNEKAJSE」。 71 年結成。 作品は六枚。2005 年再結成。 スウェーデン国内をヒッピーのごとく転々としつつ音楽活動を繰り広げた「自由人集団」。
Göran Lagerberg | bass, vocals |
Thomas Netzler | bass, vocals, drums |
Bah Hassan | congas, timbales, congoma, bell, vocals |
Pelle Ekman | drums, vocals |
Ingemar Böcker | guitar, sambros |
Kenny Håkansson | guitar, violin, vocals |
Pelle Lindström | harmonica, violin, tambourine, vocals |
Mats Glenngård | violin, guitar, mandolin, vocals |
75 年発表のアルバム「Kebnekajse III」。
内容は、エレクトリック・ギターとフィドルのアンサンブルによるトラッド・フォークソング風のインストゥルメンタル・ミュージック。
ペーソスあふれるひなびた味わいとバカテクによる俊敏な運動性がごく自然に一つになったユニークな音である。
東欧など欧州辺境やアフリカの民族舞踊音楽やアメリカのカントリー・ミュージックにも通じる。
この時代でキーボードレスのバンド編成も珍しいが、これだけ完成された音だとキーボードを絡める余地がないかもしれない。
ちなみに、スウェーデンでもこのグループの音楽を「プログレッシヴ」と呼んだそうだが、その意味は、音楽的前衛というよりも政治に対する彼らの姿勢の革新性と解釈すべきらしい。
「Leksands Brudmarsch」(4:29)
「Polska Från Härjedalen」(3:09)
「Eklundapolskan」(4:19)
「S:t John」(3:51)
「Skänkl˚t Till Spelman」(3:07)
「Polska Från Bingsjö」(3:19)
「Balladen Om Björnbär Och Nätmelon」(13:02)ブルーズ・ロックのジャムに近い骨太でハードなジャズロック。
「Mariamá」(3:14)
(SRS 4629)