フィンランドの管楽器奏者「Paroni Paakkunainen」。43 年生まれ。作品多数。
Harri Saksala | vocals | Arja Saijonmaa | vocals |
Pekka Sarmanto | bass | Edward Vesala | drums |
Paroni Paakkunainen | flute, alto & tenor & baritone sax | Ilpo Saastamoinen | guitar |
Nono Söderberg | guitar | Ken McLeod | guitar, percussion |
Esa Katajavuori | piano, organ | Heikki Hietanen | piano, organ |
Junnu Aaltonen | flute, sax | Mike Koskinen | trumper |
71 年発表のアルバム「 Plastic Maailma」。
内容は、ブルージーでサイケデリック、ぎこちないのにためらいもない痛快な歌ものロック・ジャズ。
武骨なエレクトリック・ギターの大暴れに加えてシタールが鳴り響くモロにインドな展開もあり、60 年代末の空気をマンマ引き継いだニューロック的世界である。
そして、その歌ものににじみ出てくるフォーク・タッチがまた泣かせる。(このペーソスは北欧系ロックに共通する特徴である)
田舎から都会へ出てきてニューロックしてみたが油断すると田舎の訛りが出ちゃう、みたいな、ごく自然な感じである。
これはもはや一種のパロディなのではと深読みさせるほどに、不恰好でセンチメンタルなロックを、手練のジャズ・ミュージシャンたちがぶち上げるのだ。
管楽器のキレは抜群。
ベースも無駄にうまい。
ヴォーカルはフィン語であり、独特の泥臭さもカッコよく響く。
「Beat Bolero」(4:18)
「Laulajan Blues」(3:16)
「Mango」(3:24)
「Kaksi Pientä Ihmislasta」(3:30)
「Panu Toivoton」(4:48)
「Kun Elämä Alkaa」(3:56)
「Ennen Ja Nyt」(4:20)
「Summer Flowers」(5:20)
「Vain Kaiku Jää」(2:50)
「Plastic Maailma」(4:00)
(SLP 559 / ROK-038)