ウルグアイのプログレッシヴ・ロック・グループ「PSIGLO」。 71 年結成。75 年解散。作品は二枚。情熱あふれるハードロック。いいバンドです。
César Rechac | bass |
Jorge García | keyboards, flute, vocals |
Rubén Melogno | vocals, percussion |
Gonzalo Farrugia | drums |
Luis Cesio | guitars, vocals |
guest: | |
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Nelson Varela | sax |
Eduardo Giovinazzo | trumpet |
73 年発表のアルバム「Ideación」。
内容は、カラフルでけたたましく、哀愁と無常感もあるハードロック。
テクニックはあるのに無茶をしてしまうところに可愛げの感じられる作風である。
熱気あふれる強引なタッチにすら少年のような繊細さがにじみ出ているし、フォーキーな作品では思い切り哀愁があふれるので、叙情派といっていいだろう。
エフェクトやキーボードなどによる電気効果をアクセントとしてふんだんに使ったところが特徴。
ラウドなリード・ヴォーカルとギターとオルガンのリフで展開をリードしつつバンド全体でグルーヴを作っていく演奏スタイルであり、シンプルで快調な一貫性にしなやかな変化を巧みに織り交ぜている。
そこがワイルドなのに知的なセンスの良さを感じさせる所以だ。
クラシカルでドラマティックな演出はオルガン、ブルージーでロックなアナーキーさはギターがそれぞれ受け持つ。
忙しなさを一手に引き受ける手数のやたら多いドラムスも特徴的。
LED ZEPPELIN や DEEP PURPLE そのものなプレイもあり。
また、アーサー・ブラウン風の黒人っぽさもあり。
70 年代への郷愁を強くかき立てる音である。
「Siénteme」(2:09)
「En Un Lugar Un Niño」(3:50)
「Catalina」(3:35)
「Vuela A Mi Galaxia」(4:30)
「Nuestra Calma」(4:23)
「Es Inútil」(9:00)ジミー・ペイジばりのギタープレイが発揮されたブルーズ・ロック。サックス入り。
「No Pregunten Porqué」(3:23)ローカル色濃いフォークソング。
「Piensa Y Lucha」(4:37)後半ドラムス・ソロあり。
(NPS 701)