QUANTUM

  ブラジルのプログレッシヴ・ロック・グループ「QUANTUM」。 80 年結成。作品は二枚。

 Quantum
 no image
Marcos 'GRINGO' Rosset bass on 4, guitars
Reynaldo 'DINHO' Rana Jr. guitars
Fernando Costa keyboards
Segis C. Rodrigues bass
Paulo Eduardo Naddeo drums, percussion
Felipe Carvalho bass on 7

  83 年発表の第一作「Quantum」。 内容は、ジャジーでソフトなフュージョン系シンフォニック・ロック。 優し気な、時に愛らしいフレーズを紡ぐギターと丹念なピアノ、厳かなオルガンがファンタジックなイメージを描く。 そのファンタジーは優美であり、健やかであり、平安である。 躍動する場面でもキャッチーになり過ぎないおかげで気品を保っている。 ギター、ベース、キーボードのインタープレイの呼吸がよく、アンサンブルも整っている。 全体に透明感ある、ピュアーでハートウォーミングな味わいの作品だ。
  CAMEL、スティーヴ・ハケット在籍時の GENESISASIA MINOR 路線。 または薄味の SEBASTIAN HARDIE か。 全曲インストゥルメンタル。 もう少しダイナミクスの大きいプロダクションならばイメージは変わりそう。

  「Tema Etéreo」(9:21)スペイシーなファンタジーの傑作。
  「Chuva」(2:05)
  「Acapulco」(7:26)
  「Inter Vivos」(8:40)
  「Sonata」(3:57)
  「Quantum」(8:06)
  以下ボーナス・トラック。
  「Presságio」(3:54)
  
(LPL-6003 / RR 0020-2)


  close