STORMY SIX

  イタリアのアヴァンギャルド・ロック・グループ「STORMY SIX」。 65 年頃から反体制闘争を煽るプロテスト・ソングを演奏するグループとして活動開始。 70 年代中盤自主レーベルを設立、音楽はアコースティックなチェンバー・ミュージックへと発展。 RIO 運動を通して HENRY COW と邂逅、前衛的なチェンバー・ロックを完成させた。 83 年に活動停止するも 93 年復活、ライヴを行い 95 年にアルバムを発表。 AREA 亡きあとのイタリア・プロテスト・シーンを代表したグループ。 ギタリストのフランコ・ファビによる自叙伝がおもしろいらしいです。


 Un Biglietto Del Tram
 
Carlo De Martini violin, mandolin, vocals
Franco Fabbri vocals, guitar, mandola, recorder, bass
Umberto Fiori vocals, guitar, harmonica
Tommaso Leddi mandolin, violin, guitar, balalajka, flute, vocals
Luca Piscicelli bass, vocals, mandolin
Antonio Zanuso drums

  75 年発表の四作目「Un Biglietto Del Tram」。 自らのレーベル「L'orchesta」よりの初の作品。 この作品を境に、音楽性はフォーク・ロックからロック色を強めてゆき、楽曲と演奏が複雑さを増す。 アコースティック・アンサンブルによるトラッド色の強い、長閑で哀愁ある歌ものを基本に、インストゥルメンタル・パートも充実しており、ヴァイオリンやマンドリンといった伝統楽器がなかなか斬新な使われ方をしている。 よく歌うヴァイオリンとマンドリン、アコースティック・ギターを爪弾く音が、天然かもしれないユーモアをまとったヴォーカル、ハーモニーを取り巻いて、安定した独特のグルーヴと幻想性を生んでいる。 また、フォーク・ダンスを意図しているのか 3 拍子の曲が多い。 演奏力について言えば、アコースティック・ギターをはじめかなりのものである。 ルーズなようでいて、アンサンブルは引き締まっている。 どうやら、歌詞はかなり政治色が濃いそうだが、残念ながらイタリア語に不案内なため皆目分らない。 (後日調べたところ、ムッソリーニ時代のファシストとの闘争経験と現代社会をオーヴァーラップさせたなかなか複雑な内容のようだ) 「スターリングラード」(今はサンクト・ペテルスブルグっていうんでしたっけ)、「工場」、「埋葬」といった言葉の断片に、決して楽とはいえない庶民の暮しのイメージが浮かび上がってくる。 多くの音楽と同じく、この歌たちも、そういった辛い暮しを慰め励ますためのものなのかもしれない。 結論は、さまざまに盛んな意気込みを感じさせる、アコースティックな歌ものロックである。 二度三度と聴くうちに、プログレッシヴ・ロックからたしかに影響を受けていることに気づく。 タイトルは「路面電車の切符」だそうです。そういえば、ジャケットのイラストは、この路面電車の乗客の様子に見えなくもない。

  「Stalingrado」(スターリングラード)(5:25)

  「La Fabbrica」(工場)(3:46)

  「Arrivano Gli Americani」(アメリカ人が来た)(5:50) アメリカ兵上陸を歓迎しているのか、アメリカ人の能天気さを茶化すのか、アップテンポのユーモアあふれる陽気な作品である。

  「8 Settembre」(9 月 8 日)(4:49)1943 年のこの日、イタリア政府は連合国軍に無条件降伏した。

  「Nuvole A Vinca」(4:18)アコースティック・ギター、弦楽器によるアンサンブルが美しい。最もイタリアン・プログレらしい作品だ。

  「Dante Di Nanni」(4:12)有名な反ファシスト闘士(パルチザン)のことを歌ってるようです。サスペンスフルなヴァイオリン、ギターの調べと無表情に物語る歌から緊張感が立ち昇る。一転してリリカルに迫るアンサンブルも映える。

  「Gianfranco Mattei」(4:17)前曲と同じく、非業の死を遂げた反ファシスト闘士を歌っている模様。

  「La Sepoltura Dei Morti」(埋葬)(3:47)切なく優しい歌。タイトルは現代象徴詩として有名なエリオットの「荒地」の第一部「埋葬」のイタリア語表記。冒頭の歌詞もこの詩からとられている。

  「Un Biglietto Del Tram」(5:40)逞しきワルツ。後半の幻想的なアンサンブルがいい。

(FONIT CETRA CDM 2112)

 Cliche/Pinocchio Bazar
 
Carlo De Martini violin, viola, moog, mandolin on 6, piano on 19, bass on 19
Franco Fabbri guitars, marimba, mandolin, mandola, vibraphone on 9, 15
Umberto Fiori acoustic guitar on 1,2,3,7,11,16, harmonica, ocarina
Tommaso Leddi mandolin, acoustic guitar, tenor sax on 4,5, alt sax, mandolin, violin
Luca Piscicelli bass
Antonio Zanuso drums
Leonardo Dosso bassoon on 1Ludovico Einaudi piano on 2
Paolo Rizzi contrabass on 2Raffaele Trevisani flute on 1,13
Guido Mazzon trombone, electric pianoTony Rusconi drums, vibraphone on 11
Hugo Eredia tenor sax on 13Renato Rivolta soprano & tenor sax
Salvatore Garau drumsPino De Vita piano on 20
Attilio Zanchi guitarRosella Caruso piano on 23

  77 年発表の五作目「Cliche/Pinocchio Bazar」。 本編「Cliche」は、ジャズ・ミュージシャンをゲストに迎えて製作された、劇伴用の完全インストゥルメンタル作品。 軸となるトラッド・フォーク風のテーマを取り巻いて管弦を揃え、ジャズおよびクラシックという両翼を大きく広げたアコースティックなチェンバー・ミュージックである。 このグループらしい、ルーラルで賑々しい演奏スタイルに、シリアスな表現やアンサンブルの拡充による複雑なハーモニーが組み合わさり、非常にユニークな音楽になった。 弦楽器やアコースティック・ギターを主にするが、ピアノやエレクトリック楽器(エレクトリック・ベースに独特の存在感あり)も頻繁に用いられている。 前半では、頓狂にして耽美なアンサンブルによる現代音楽風味を味わわせ、後半では、サックスとエレピがジャズ・タッチのインタープレイを見せるなど、音楽の幅を印象つける。 積年のテーマである政治的なメッセージは、行進曲やシュプレヒコールの断片として音楽そのものに飲み込まれてしまい、もはやアカデミックな芸術性を感じさせる音楽主義的なスタンスが感じられる。 民俗伝統音楽とクラシック、ジャズがミックスされた新しいスケールの音楽へと進化した傑作、といっていいだろう。 そして、その純音楽的なところへ、ユーモアと逞しき生活感が立ちのぼるオルタナティヴな感性が息づいているところがみごとである。 2 曲目の美しくモダンなソナタ「Carmine」(次作でも取り上げられる)、4 曲目の哀愁あるテーマと不気味な電子音が重なる「Rifusso」などが印象的。
  CD のみに収録されている「Pinocchio Bazar」も劇中音楽であり、ライヴ録音されている。 いかにもな演奏だが、自由自在なアンサンブルの動きには目を見張るものあり。 掌編の連続であり、田舎臭く勇ましく、ユーモラスかつダンサブルなアンサンブルによる、ジャジーな安定感と室内楽的緊張、さらには大道芸のおおらかさを巧みに混ぜ合わせた鮮やかな演奏である。
  本作の到達点は、トラッド・チェンバー・ロックである。 型抜きでくりぬかれた野菜をあしらったジャケットも意味深でいい。 各曲も鑑賞予定。 SAMLA のトラッド調のペーソスが気に入ったら方にはお薦め。

(CDM 2132)

 L'apprendista
 
Giorgio Albani Sound Technician
Carlo De Martini violin, viola, mandolin, acoustic guitar, vocals
Franco Fabbri vocals, guitars, vibraphone, xylophone
Umberto Fiori vocals, acoustic guitar
Salvatore Garau drums
Tommaso Leddi mandolin, violin, guitars, piano
Luca Piscicelli bass, vocals
Pino Martini bass on 3,4
guest:
Renato Rivolta sax Leo Dosso bassoon Bruno Fraimini percussion on 5
Gianfranco Gagliardi keyboards Cristina Pederiva viola on 7 Andrea Vicario cello

  78 年発表の六作目「L'apprendista」。 歌ものバンド出身であることを示すように、ハーモニーを活かしたヴォーカル・ナンバーが復活する。 ロック的な明快なビートによるダイナミックな表現とクラシカルなチェンバー風味、長閑でメロディアスな歌の配合は絶妙である。 そして、演奏には歌メロを軸にストレートな安定感があり、なかなか緻密なスコアによるアンサンブルも、小難しさよりはノリのよさが勝っている。 弦楽器やマリンバなど、デリケートでアコースティックな音の使い方も自然だ。 エネルギッシュでユーモラスな雰囲気を横溢させながら、アンサンブルの美しさにも気が配られており、音楽的なバランスという意味では本作がピークといえるだろう。 この審美観は、お仕着せのアカデミズムなどでは到底なく、童歌や一種の猥歌のように生活と時代の空気によって長い時間をかけて磨き上げられたものだ。 聴きやすさという点でも、図抜けている。 緻密にでこそあれスピード感はさほどでないので、いわば「長閑な AREA」といったところでしょうか。 3 曲目「Carmine」は、リズム・セクションが活躍し、管弦、アコースティック・ギターなどの切れ味鋭いプレイが鮮やかに続く名曲。 GENTLE GIANT を思わせる瞬間も。 4 曲目「Il Barbiere」はプログレらしいポリフォニックな器楽が充実。アクセントを均してしまったような独特のポリ・リズムも面白い。 エレキギターも只ならぬセンスをもつことが判明する。 各曲も鑑賞予定。 イタリアン・プログレの流れでこのグループヘ到達した方には、本作品がお薦め。


(CDM 2125)

 Macchina Maccheronica
 
Tommaso Leddi mandolin, violin, guitar, alto sax, organ
George Born cello
Leonard Schiavone clarinetto, tenor sax
Franco Fabbri guitar, trombone, vibraphone
Umberto Fiori vocals
Salvatore Garau drums
Pino Martini bass

  79 年発表の七作目「Macchina Maccheronica」。 内容は、コミカルでアヴァンギャルドな味わい一気に強まった管楽器中心のチェンバー・ロック。 管楽器選任奏者の加入とともに、主要メンバーが弦楽器を管楽器に持ちかえており、音楽の表情は一変した。 管楽器による素っ頓狂なサウンドに、エレクトリックでヘヴィなギター・サウンド(フリスの影響が明らか)や現代音楽的なチェロの表現が加わって、これまで以上に逸脱感や不調和感が強まったといえるだろう。 ドラムスのプレイもぐっと攻撃的になっている。 正調レコメンディド路線への発展といって間違いない。 ただし、めまぐるしく変化するリズム、管絃楽器による説得力あるハーモニー、自由でアジテートするような力強さをもつ歌唱などは、新たに獲得したのではなく、従来の演奏の延長上にあるものであり、独特のペーソスとユーモアもしっかりと根付いている。 さらに本作では、個性的な魅力を放つ長閑でとぼけた味わいを越えて、緻密なアレンジや技巧や冴えた即興演奏による完成されたチェンバー・ロックへと到達している。 そして、難解な現代音楽/フリー・ミュージックと、逞しいユーモアのセンスと硬派なオルタナティヴとしてのロック魂の均衡がまた絶妙なのである。
  無調旋律や不協和音の多用によって緊張感を生んでゆくのは、現代音楽の手法なのだろう。 そして、即興の度合いが上がるに連れて、フレーズは断片化し、楽器固有の音色がどんどん強調されてゆく。 楽器固有の素朴な音を味わい直すように、さまざまな過程を経て積みあがってしまった音楽を、一度突き崩して、原点といえる思想、感性を取り出して見つめ直してみる。 そういうことを試みたのが、本作なのかもしれない。 HENRY COW、RIO などといったキーワードでこのグループへたどり着いた方には、本作品が絶対のお薦め。 本家にも参加する女流チェロ奏者のジョジー・ボーンがゲスト参加。 しなやかで先鋭的なアヴァンギャルド・ミュージックです。

  1 曲目「Macchina Maccheronica(マッキナ・マッケロニカ)」 3 部から成るヴォードヴィル調のユーモラスなナンバー。 管楽器アンサンブルのイメージで最も近いのは「モダンタイムス」のデタラメ Titina、またはメロディアスなチンドン屋、またはMパテー商会。 クラシックのテーマが用いられている。

  2 曲目「Le lucciole(蛍)」ワイルドなギターと管絃アンサンブルをフィーチュアしたチェンバー風プログレッシヴ・ロックの傑作。 フレッド・フリスか CRIMSON を思わせるアグレッシヴなギターにクラシカルな管絃が絡み、メロディアスなアンサンブルからリズミカルでシリアスなレコメン調までを、しなやかに駆け抜ける。 ポリフォニックなアンサンブルから緊迫したユニゾンまで、演奏はきわめてテクニカル。 シリアスな緊張感をもつ弦楽器に比して、管楽器はまろやかでユーモラスであり、のどかな雰囲気を出している。 ヴォーカル・パートは ART BEARS などに通じる、いかにものレコメン調。 テンポ・調子を自在に変えながらも、一体となったアンサンブルが自然な展開を見せる。 プログレである。

  3 曲目「Madonina(小聖母像)」クラリネットがリードする 45 秒ロックンロール。

  4 曲目「Megafono(拡声器)」奇妙に間延びしたテーマと完全即興風の間奏による作品。 テーマ部は 2 拍子と 3 拍子が交錯しアクセントの位置も分かりにくい不思議なリズム。 間奏は、断片的なフレーズが入り乱れるフリー・スタイル。 異星の生物の会話のような楽器間の呼応が、脈打ちうねり、フレーズに収斂したり再び断片へと帰っていったりを繰返す。 HENRY COW のようです。 テーマへ回帰した後のアンサンブルは、酔いから醒めたようにシャキっとしておりカッコいい。

  5 曲目「Madonina(小聖母像)」 3 曲目と同じ曲。 今度はギターがリードし最後にエピローグのオマケつきの 30 秒ロックンロール。

  6 曲目「Banca(銀行)」女性のモノローグから始まり、ベースのスラッピング、チェロ、ヴァイブらが、なにやらキナ臭い演奏を繰り広げるシュールなナンバー。 緩やかながらも統率の取れた演奏であり、いわば柔らかなスタッカートによる魑魅魍魎のダンス。 ヴォーカルはノスタルジックななかに不気味さがある。

  7 曲目「Pianeta(遊星)」はメロディアスにしてテクニカルな傑作。 スコアとインプロの中間にあるようであり、ヴォーカル/クラリネット中心に順調に進行するパートもあれば、唐突な動きを見せるパートもあり複雑である。 エフェクトを効かせたギターや管楽器のよく動くメロディやヴァイオリンによるアンサンブルは、ミドルテンポだが迫力十分。 ベースも目立つ。

  8 曲目「Rumba sugli alberi(ルンバ・スーリ・アルベリ)」 クラリネット、サックスによるクラシカルなアンサンブルが、次第に荒々しいインプロヴィゼーションへと引きずり込まれてゆく。 コントロールを失いそうになりながらも、なんとかスコア通りに進もうと苦悶するような演奏である。 ズシッと響くベースと強烈なドラムス、そして暴れるサックスが、アヴァンギャルドな印象を強める。

  9 曲目「Enzo(エンツォ)」 声による即興曲。 一切楽器なしの一種の合唱だが、アカペラというよりは徒党を組んだ酔っ払いの雄たけび。 拍手が入るのでライヴ録音と思われる。

  10 曲目「Verbale(口述)」 完全な即興を予感させる始まりであるが、歌が秩序をもたらし、一定のテンポ/調性を確保する。 管楽器とベースの対話が見事である。 弦楽器もひとくさりソロがあり、ギターも歪んだ音で緊張を与える。 一旦リズムは失われるが、ヴァイオリンの旋律に、皆が絡みついて進行していく。 ドラムスが強烈な一撃を加え、いよいよフレーズは断片化し始める。 ギターのアドリブが秩序を作ろうとするが、再び弦楽器の旋律中心に展開して終わる。

  11 曲目「Madonica(小聖母像)」 同名の小品 3 曲目、5 曲目の実験の成果。

  12 曲目「Somario(ソマリア)」 ドラムスの勇ましいロールからクラリネット伴奏で勇ましい歌が始まる。 緩徐楽章のように、各楽器はゆったりとした演奏を見せ、再び元気なヴォーカル・コーラスに呼ばれて管楽器が勇ましく進む。 メンバー紹介と拍手を経て、エンディングは快調なテンポで、クラシックのように 5 度の和音を繰返して終わる。 チェロの音が心地よい。


  HENRY COW 的な前衛ロック。 テクニックのあるミューシャン達が、自由闊達に実験的な音楽を繰り広げる、痛快な内容である。 グループの音楽的な変遷を考えると、さらに面白いかもしれないが、とりあえずこの作品だけでも楽しめる。 素朴でメロディアスなヴォーカルにスっ飛んだ間奏を組み合わせるのが基本スタイルであり、いわゆるアヴァンギャルド・ミュージックの強烈さや厳しさを、素朴でユーモラスなメロディとアコースティックな音色で巧みに包み込んで聴きやすいものにしているようだ。 フォーク・ロックを原点にもちながら、様々なスタイルを消化して独自の境地に達したのだろう。 貪欲な精進の成果である。 クラリネットの音色がいつまでも耳に残るチェンバー・ロックの名品。 過激さよりもまず歌心が感じられるので、HENRY COWUNIVERS ZERO へいく前のこの手の音楽の入門にいいのでは。

(FONIT CETRA CDM 2126)

 Al Volo
 
Franco Fabbri electric & acoustic & synth guitars, vibraphone, rhythm box, chorus
Salvatore Garau drums
Umberto Fiori vocals
Tommaso Leddi organ, synthesizer, piano, clavinett, guitar
Pino Martini bass, acoustic guitar

  82 年発表の八作目「Al Volo」。 前作のアヴァンギャルド路線から、アップテンポのストレートな歌ものロックへ変身。 もともとニューウェーヴだったし、マインドは完全にパンクだったので、時代が追いついた感もあり。 管絃抜きでアコースティック色は後退し、エレクトリックなキーボードとギターが目立つ。 ドラム・マシンやエフェクトされたベースなど、いつまでも尖がろうとする大人気ないところが粋である。 そんな音を用いても、歌や演奏にゴツゴツした骨があるため軽薄さは微塵もない。 ストレートにぶつかってくるようでやはり微妙な「ぶれ」があり、普通のロックの皮をかぶった奇妙な音楽という印象が次第に強まる。 若ぶらなくても、年季の入った不良っぽさがしっかり出ており、かなりカッコいいです。 本作でいったん解散する。 ヴォーカルはイタリア語。 ロックが分かる人には絶対お薦め。

  「Non Si Sa Dove Stare 」(4:52)
  「Reporto Novita」(4:33)
  「Piazza Degli Affari」(3:53)
  「Ragionamenti」(5:12)
  「Panorama」(4:32)
  「Roma」(4:38)
  「Parole Grosse」(4:03)
  「Denti」(2:08)
  「Cosa Danno」(3:34)

(FONIT CETRA CDM 2113)

 Un Concerto
 
Umberto Fiori vocals, acoustic guitar
Franco Fabbri electric & acoustic guitars
Tommaso Leddi mandolin, violin, acoustic guitar, balalajka, keyboards
Carlo De Martini violin
Pino Martini bass, acoustic guitar
Salvatore Garau drums
Giorgio Albani sound technician

  95 年発表の作品「Un Concerto」。 1993 年の再結成に合わせて発表されたライヴ盤(一部スタジオ録音あり)。 前半は名作「Un Biglietto Del Tram」からほぼ全曲、後半は「Al Volo」からの作品が中心。最後の 2 曲、「Goal」と「Quitetto Carmine」(弦楽五重奏団による名曲「Carmine」。美しいインストゥルメンタルだ)は新作だろうか。 室内楽的なアレンジの巧みさ、力強い歌唱、さりげないユーモアなど、音楽的、芸術的にきわめて充実した内容である。 前半のキレのよさも大したものですが、後半のあまりにモダンでカッコいい演奏には呆然となります。 オヤジ声と田舎な演奏という先入観はここで吹っ飛ぶはず。

(KICP 2820)


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