ベラルーシのプログレッシヴ・ロック・グループ「PESNIARY」。 69 年結成。作品は七枚。民俗音楽に現代ポピュラー・ミュージック要素を取り入れたフォーク・ロック・グループ。
| Vladimir Muliavin | leader |
79 年発表のアルバム「Guslar」。内容は、フォーク風の哀愁あるテーマを混声合唱、ビッグ・バンド、シンセサイザーらが支えるオペラ調シンフォニック・ロック。
合唱とビッグ・バンドがダイナミックで劇的なやり取りを繰り広げる作風は、アルゼンチンの BUBU、オーストラリアの RAINBOW THEATRE、最近のグループでは AFTER CRYING と共通する面がある。
アレンジは多彩で、曲調はクラシック、教会音楽のみならずスリリングなビッグ・バンド・ジャズ、プログレッシヴ・ロック、R&B から甘めのフォーク・ポップスまでさまざまに間口を広げる。
そういった多様な曲調で描かれた場面が次々と現れては印象を刻み込んでいく。
I POOH やカンタウトゥーレのような牧歌調のロマンティックな場面もあるし、JETHRO TULL ばりのフルートが暴れるハードロックもある。
挑発的で諧謔味あるパフォーマンスはブラジルのアヒーゴ・ベルナーベやフランク・ザッパにも通じる。
そういうマジメ一本槍ではない、清濁混然となったところがいいし、プログレなのだ。
決めどころで見せる音の数が生み出すスケール感、迫力、重厚感も申し分ない。
ベラルーシの詩人ヤンカ・クパーラの作品を題材にしているようだ。
歌詞内容はベラルーシ語に不案内なため何も分からないので、さまざまなスタイルの演奏が次々と繰り広げられるのを素直に楽しんでいる。
作曲はイゴール・ルチェノク、編曲はミュリアヴィン。プロデュースはアンドリュー・フェオファノフ。
「Гусляр」(36:42)
(C60-12727-28 / CDBMR 009170)